この記事は3分で読めます
衛生管理体制を担う立場にいると、他企業の様子が気になってくることはありませんか??
そこで、「他社事例」について担当者の方などにインタビューを行っていくことにしました。
不定期ではありますが、衛生管理体制に関するあれこれについてまとめていきますので、ぜひとも参考にしてくださいね!
目次
株式会社魚金さま
コストパフォーマンスとホスピタリティの良さから、「予約の取れない居酒屋」として知られる魚金チェーン。
顧客の厚い支持の陰には、50名に届かない時期から本社に衛生委員会を立ち上げて社内体制を整えるという、周到で堅実な経営姿勢が存在します。
株式上場も視野に入れる「魚金」が、いかに安全衛生に注力しているか、常務取締役 浅倉隆さま、人事総務部 丹野芙有子さま、営業支援本部 佐藤里佳子さまにその知られざるエピソードをお話いただきました。
衛生管理体制の構築は決して避けては通れないと認識
50名に満たない事業場が、衛生委員会を立ち上げ、産業医を導入するケースは多くありません。御社はなぜ、そのように先手を打つことができたのですか?
弊社も、初めから意識が高かったわけではありません。
「いつかやらねば・・・」「そろそろやらねば・・・」と躊躇していた時期が長くありました。
しかし、リスク・コンプライアンス委員会を立ち上げ、法令遵守に基づいて社内の課題をひとつひとつチェックしていく中で、大きな成長を目指している弊社として、衛生管理体制の構築は決して避けては通れないと認識を新たにしました。
しかし、何をどうすればよいかわからない。
そこで、ドクタートラストさんにお声をかけたのです。
2018年2月、弊社にお問い合わせいただき、4月に産業医が決定。同月から始まる衛生委員会の立ち上げを産業保健師がお手伝いさせていただきました。そこから約1年経過しましたが、衛生委員会の運営状況はいかがですか?
初回にドクタートラストさんの産業保健師の方に委員会の運営方法を手取り足取り教えていただき、今もその教えに従って毎月運営している感じではありますが、徐々にかたちになってきた手応えはあります。
運営方法としては、店舗で対応したアレルギー食材の話題であったり、スタッフのケガの報告など、1か月間に起こったことを共有して対策を話し合うようにしています。
また、この先に予測される不安材料を減らすために、たとえば季節の感染症対策なども議題として積極的に取り上げています。
産業医の先生からも毎回、非常にタイムリーなレジュメと健康講話をいただき、とても助かっています。
独自の職場巡視チェックリスト
産業医の仕事ぶりを高く評価されていますが、具体的にはどのような点に満足されていますか?
何事も熱心で協力的に取り組んでくださるところですね。
衛生委員会に毎月ご出席いただくほかに、たとえば、職場巡視も積極的に行っていただいています。
この1年間で全店舗の8割以上を巡視し、先生独自の職場巡視チェックリストで詳細に確認されています。
それを店舗にフィードバックし、改善→報告というルーティンもできあがりつつあります。
健康診断の事後措置に関しても、先生独自の事後措置シートを準備されていて、診断結果に数値として表れない部分であっても、本人が気にすべきところは個別にアドバイスいただいています。
弊社は今年初めてストレスチェックを実施しましたが、そこでも主導的に動いていただき、出てきた結果を今後どのように分析・活用していこうかと、今まさに先生とご相談しているところです。
衛生管理体制の構築に非常に努力されている印象ですが、ドクタートラストがこれまでに多少ともお役に立てたとすれば、それはどのような部分でしょうか?
とても良い先生をご紹介いただけた、そのことに尽きますね。
それと、当初数社にお声がけしましたが、ドクタートラストさんは営業の方も医療職の方もみなさんとても親切に対応してくださった。そこも大きなポイントでした。
離職につながるようなリスクは、ひとつひとつ解消していきたい
安全衛生上の施策に関して、御社の今後の展望をお話ください。
おかげさまで各店舗は非常に忙しく、現状も人手が足りているとは言えませんが、会社としてはさらに出店を増やして成長スピードを上げていきたい。
けれども、なかなか採用が追いつかず、今の社員の負荷が高まっていることは否めません。
しかし、だからこそ離職につながるようなリスクは、ひとつひとつ解消していきたい。
その意味でも「健康」は重要なのです。
衛生委員会は、この1年間どうにか回すことができました。
しかし、この先どうしていくのか、目指すところがまだ明確ではありません。
委員の代替わりも考慮するなら、何をどう残していくのかも決めたい。
そのあたりの全体計画を定めるところが、遅ればせながら弊社の課題といえるかもしれません。
ドクタートラストも引き続きご支援していきたいと思います。株式会社魚金さま、ありがとうございました!
協力:株式会社魚金さま
(掲載内容は取材時点のものです)