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衛生委員会とは、労働者の健康障害の防止や健康の保持増進に関する取り組みなどの重要事項について、労使一体となって調査審議を行う場で、50名以上の従業員がいる事業場では毎月の実施が法令上定められています。
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「さんぽみち」を運営するドクタートラストにいただくお問い合わせの中でも、衛生委員会に関するご相談は結構多く、具体的には以下のようなことを尋ねられます。
● 内容がマンネリ化してきた、もう少し活性化したい
● 委員会メンバーを一新したため、運営・進行がうまくできず、進め方がわからない
● 他社ではどのような進め方をしているの?
法令で定められているため、毎月の実施自体は行っているものの、その具体的な運営方法・進め方についてお悩みの企業が多いようです。
今回は衛生委員会の運営・進め方をわかりやすく解説します。
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目次
1.前回議事の確認・報告
まずは前回議題の振り返りを行いましょう。
各種審議事項の進捗度合いや見通しが共有できます。
また、議題内容によっては月に1回(以上)開催していても、その回限りで解決・決定しないものもあるでしょう。
その場合、経過を確認し、必要に応じて方針・進め方を軌道修正しながら衛生管理の構築が行えると、担当者個人が抱えることなく、より良い意見を取り入れることができます。
PDCAサイクルに基づいて考えると、スムーズにいきます。
衛生委員会の中でもぜひ活用してみてください。
2.イベント等の周知
定期健康診断、ストレスチェック、防災訓練、インフルエンザ予防接種等、安全・衛生に関わるイベントは年間を通して決まっていると思います。
特に、健康診断やストレスチェックは、適切な受診方法・受検方法の知識が不足していると、検査結果や受診率、受検率にも影響を及ぼしかねません。
そこで、各種イベントの趣旨や注意事項、実施方法については、実際の実施時期より少し早めに従業員へ通知できるよう、例年の傾向を振り返りながら話し合いいただくことをお勧めします。
・ 健康診断:昨年未受診者が多かった⇒未受診の理由は? 特定の部署に偏っている場合は、業務の調整が必要では?
・ ストレスチェック:受検率の低かった部署は? 受検率を向上させるために何ができるか?
・ インフルエンザ予防接種:いつから呼びかけを行うか。会社から予防接種代の補助をする場合は、その手続きの周知方法
3.各種報告
毎月の報告事項として一般的に多いのは以下内容です。
○ 長時間勤務者状況(該当人数、部署、産業医面談実施状況など)
○ 職場巡視の結果報告
○ ストレスチェックの受検状況・進捗、健康診断の受診状況
上記の報告については、すでに多くの企業で盛り込まれている事項でしょう。
ただし、ここでポイントとなるのは、単なる結果報告のみで終わらせないことです。
長時間労働対策や労災防止のためには、「なぜ発生したのか」原因・背景についても掘り下げ、検討する必要があります。
結果だけを見て「次からは改善しましょう」ではなく、「どこに、何に」気を付けたら同じ状況を起こさず済むのか。
じっくり話し合ってみると、意外と今まで気付かなったことが見えてくるかもしれません。
4.審議事項
こちらは各企業でテーマのあがる部分かと思います。
・ 防災備蓄を見直したい
・ インフルエンザ流行シーズンに向けての社内対策
・ 社内の喫煙対策
日頃従業員からあがっている声を集約しても良いですし、季節性で流行・発生する感染症や熱中症対策については、毎年決まった時期に盛り込んでもよいでしょう。
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5.次回の議題検討
年間でテーマ設定を行っていない場合は、次回の議題をここで検討します。
事前に検討事項がわかっていると、意見の集約や情報収集など前もって準備ができますね。
以上、一般的な衛生委員会の進め方をわかりやすく解説しました。
1~5については、同席の産業医にも積極的に意見を求め、施策や衛生管理について専門的立場からの見解・指導を仰ぐようにしましょう。
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