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働き方・産業保健

社内ウォーキングイベントが健康経営につながる理由|KPIと成果の“見える化”ポイント

社内ウォーキングイベントが健康経営につながる理由|KPIと成果の“見える化”ポイント

近年、従業員の健康を企業の重要な経営資源と捉え、健康増進に取り組む「健康経営」が注目されています。
その一環として、運動習慣の形成やコミュニケーションの活性化を目的とした社内ウォーキングイベントを導入する企業が増えています。
本記事では、なぜウォーキングイベントが健康経営につながるのか、その理由をKPI(重要業績評価指標)と成果の「見える化」という視点から解説します。

ウォーキングイベントは健康経営の一環になるのか?

健康経営とは、従業員の健康保持・増進が生産性や企業価値の向上につながるという考え方です。
ウォーキングイベントは、その取り組みの一つとして効果的な手段となります。

健康経営銘柄や健康経営優良法人における評価

経済産業省が選定する「健康経営銘柄」や、「健康経営優良法人」では、従業員の健康増進に向けた具体的な取り組みが評価されます。
たとえば、「令和6年度 健康経営度調査」や「健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)認定申請書」では認定基準を満たす取り組みとして「日常的な運動を奨励するイベント(ウォーキング大会等)を開催している」が定められています。
※健康経営度調査や認定申請書は年度ごとの作成なので、年度によって内容が異なる可能性があります

「数値で示せる施策」としての強み

ウォーキングイベントの大きな強みは、参加者の歩数やイベントへの参加率、継続率といった具体的な数値を計測できる点です。
健康経営においては、施策の効果を客観的なデータに基づいて評価し、改善していくPDCAサイクルが重要です。
数値で効果を「見える化」できるウォーキングイベントは、健康経営を推進する上で非常に有効な取り組みといえるでしょう。

経営層を納得させる3つのポイント

ウォーキングイベントの導入を経営層に提案し、理解と協力を得るためには、以下3つのポイントを明確に伝えることが重要です。

① 数値(歩数・参加率・継続率)が取れる

経営層は、費用対効果を重視します。
ウォーキングイベントは、参加者の平均歩数や総歩数、イベントへの参加率、そして継続して参加している社員の割合などを具体的な数値として示すことができます。
これらのデータは、従業員の健康意識の変化や運動習慣の定着度合いを測る上で重要な指標となり、施策の効果を定量的に示す根拠となります。

② コストが低く投資対効果が見えやすい

ほかの運動施策と比較して、ウォーキングイベントは比較的低コストで実施できる場合が多いです。
特別な設備投資も不要で、既存の社内リソースや所属している健康保険組合のシステムなどを活用することも可能です。
一方で、従業員の健康増進による生産性向上、医療費の抑制、企業イメージの向上といった効果が期待でき、投資対効果が高い施策といえるでしょう。

③ 従業員満足・コミュニケーション改善効果も期待できる

ウォーキングイベントは、身体的な健康増進だけでなく、社員間のコミュニケーション促進やエンゲージメント向上にもつながる可能性があります。
チーム対抗戦やグループウォーキングなどを取り入れることで、部署間の交流が生まれ、風通しの良い職場環境づくりにも貢献します。

KPI設計と成果報告のテンプレート例

ウォーキングイベントの効果を測定し、経営層に報告するためのKPI設計と成果報告のポイントをご紹介します。

歩数平均や歩数増加率、参加率の推移

<KPI例>
o イベント期間中の社員一人当たりの平均歩数
o イベント前後の社員一人当たりの平均歩数増加率
o イベントへの参加率(全従業員に対する参加者の割合)
o 複数回イベントを実施した場合の継続参加率
<成果報告のポイント>
o 数値の変化を明示(例:平均歩数が〇〇歩から〇〇歩に増加)
o 目標との比較を行い、達成度を可視化
o 過去のイベント実績と比較し、改善点や成功要因を分析

社員アンケートと主観評価の活用

<KPI例>
o イベント後の社員アンケートにおける「健康意識の変化」「運動習慣の変化」「部署間のコミュニケーションの変化」などに関する回答
<成果報告のポイント>
o アンケート結果を数値化し、グラフを作成
o 自由記述の声も紹介し、参加者のリアルな反応を共有
o 満足度や改善点を収集し、次回に活かす

専門家によるセミナーで健康経営を加速

健康経営をより効果的に推進するためには、専門家の知識やノウハウを活用することも有効な手段です。

従業員の健康意識を高める教育の重要性

健康経営の成功には、従業員一人ひとりが健康の重要性を理解し、主体的に健康維持・増進に取り組むことが不可欠です。
専門家によるセミナーや研修を通じて、健康に関する正しい知識を普及啓発し、従業員の健康意識を高めることが重要です。

「歩いて健康増進!ウォーキング講座」を活用した健康経営の推進

ウォーキングイベントの導入にあわせて、「さんぽみち」運営元、ドクタートラストの専門家(健康運動実践指導者)による「歩いて健康増進!ウォーキング講座」を実施することで、イベントへの参加促進だけでなく、正しい歩き方や運動の習慣化をサポートが実現します。
専門家の指導は、従業員のモチベーション向上にもつながり、ウォーキングイベントの効果を最大限に引き出すことが期待できます。

→ドクタートラスト「歩いて健康増進!ウォーキング講座」の詳細はこちら

ドクタートラスト「歩いて健康増進!ウォーキング講座」の資料例

出所:ドクタートラスト「歩いて健康増進!ウォーキング講座

出所:ドクタートラスト「歩いて健康増進!ウォーキング講座

出所:ドクタートラスト「歩いて健康増進!ウォーキング講座

ウォーキングイベントと組み合わせたい健康施策

ウォーキングイベントの効果をさらに高め、健康経営をより一層推進するために、ほかの健康施策との連携も有効です。

ほかのテーマのセミナーとの連携

有酸素運動と組み合わせることでより高い健康効果を期待できる「筋トレ」に関するセミナー、バランスの取れた食事に関する栄養講座を開催することで、従業員の健康意識をより高めることができます。

健康管理アプリを活用した包括的なアプローチ

「さんぽみち」運営元であるドクタートラストが開発した健康管理アプリ「エール+」では、イベント開催機能のほかにも、個々の健康診断結果や健康情報に関するeラーニングが搭載されており、従業員の自己管理、ヘルスリテラシー向上にお役立ていただけます。
アプリの全面導入だけでなく、イベント機能のみでの使用に関するご相談も可能です。
→ドクタートラスト健康管理アプリ「エール+」の詳細はこちら

ドクタートラスト健康管理アプリ「エール+」の画面例

出所:ドクタートラスト「エール+」

まとめ|“イベント”を“経営戦略”へ昇華させる視点

社内ウォーキングイベントは、従業員の健康増進、コミュニケーション活性化、そして企業価値向上につながる重要な経営戦略の一つとして位置づけることが重要です。
KPIを設定し、成果を「見える化」することで、その効果を客観的に評価し、継続的な改善を図っていくことが、健康経営を成功に導くための鍵となります。

「さんぽみち」運営元のドクタートラストでは、従業員の健康増進やコミュニケーション活性化につながるさまざまなサービスを提供しています。
ご相談、お見積りはもちろん無料です!お気軽にご連絡ください。

サービス詳細はこちらをご覧ください
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導入事例を見る

<参考>
・経済産業省「令和6年度 健康経営度調査 (従業員の健康に関する取り組みについての調査)」
・経済産業省「健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)認定申請書」