メンタルヘルス

ストレスチェックにお勧めの時期、避けたい時期がある2つの理由

ストレスチェックにお勧めの時期、避けたい時期

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従業員数50名以上の事業場では実施が義務化されているストレスチェック。
1年に1回行うこととされていますが、実は仕事量的に「避けたい時期」「お勧めの時期」があるのをご存じでしたか?

そもそも、ストレスチェックの目的ってなんだっけ

ストレスチェックの目的は「労働者の心理的な負担の程度を把握し、セルフケアや、職場環境の改善につなげ、メンタルヘルス不調の未然防止のための取組(一次予防)」です。
つまり、高ストレス者を発見することを第一の目的にはしていません。
従業員各々が抱えているストレスに気付き、自身や職場環境の改善に役立てることを目的としています。
しかしながら、企業がストレスチェックを実施しても、受検しない従業員が多いようでは意味がありません。
雇用者側からすれば、すべての従業員にしっかりストレスチェックを受けてほしいところです。
以上のことから、従業員側にとってストレスチェックを受検しやすい時期を選ぶことが重要になります。

ストレスチェックを避けたい時期、お勧めの時期がある2つの理由

ストレスチェックの実施を避けたい時期、お勧めの時期があるのは、大きく分けて以下の2つの理由からです。

① ストレスチェックの結果が実施時期に影響されるから

ストレスチェックの設問には、「直近1ヶ月の心身の状況」を尋ねる設問があります。
たとえば仕事が切羽詰まっていて、余裕がないような状況であれば、自ずと結果はストレス反応が大きくなるものです。
結果として、「高ストレス者」に該当する人が増えます。

② ストレスチェックの受検率が実施時期に影響されるから

仕事量が多くて残業やむなし!な時期に「ストレスチェックを受験しましょう」と言われても、受検のための時間を割くのは難しいもの。
「なぜか受検率がいつも低い」とお悩みの事業場では、毎年の実施時期が業務上の繁忙期と重なっていませんか?
忙しい時期の実施は、ストレスチェックそのものの受検率を下げるだけでなく、その後の高ストレス者の面接申出数も、総じて少なくなりがちです。
また、ストレスチェックの目的の一つに「集団分析を活用した職場環境改善」があることを考えると、全従業員に受検をしてもらい、より精緻な集団分析結果を導き出せるのが理想です。

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理想は、平均的な業務量の時期

では、実施するのに理想的な時期はいつでしょうか。
吉野聡産業医事務所代表の吉野聡医師は次のように説明しています。

職場の繁忙期になってしまうと、今度は「ストレスチェックに回答する時間が取れない」、「こんな忙しい時期に実施しないでほしい」といった苦情の原因になりますし、実際に受検率が大きく下がってしまう可能性も否定できません。受検率が低くなってしまうと、結局、集団分析のデータの信用性なども下がってしまい、職場環境改善に好ましいデータを得ることができなくなってしまいます。
そのような意味では、繁忙期と閑散期がある事業場に関しては、そのどちらにも入らないような平均的な業務量の時期にストレスチェックを実施することが、その職場における平均的なストレス傾向を評価することになるため、好ましいといえるでしょう。

出所:吉野聡「いざ実践!ストレスチェック8」(独立行政法人労働者健康安全機構「産業保健21」2018年4月号20頁)

繁忙期にも閑散期にも含まれないような時期がストレスチェック実施の時期が好ましいとしています。
でも、なかなかそんな都合のいい時期はないですよね。
そこで以下では、ストレスチェックの実施を「避けたい時期」「お勧めの時期」を具体的にご紹介します。

ストレスチェックを避けたい時期

まず、異動の多い時期は、ストレスチェックを行わないほうが良いでしょう。
新しい環境で働くとなると、いろいろなことにストレスを感じます。
仕事の引き継ぎや新しい職場での人間関係など、業務量的にも精神的にも落ち着かない時期です。
転勤を伴う異動で、まるっきり新しい生活を始める従業員もいるでしょう。
このようにさまざまな変化がある時期にストレスチェックを行うのは避けたいものです。
また、繁忙期や決算時期等、従業員に仕事上のプレッシャーがかかる時期にストレスチェックを行うのは得策ではありません。
仕事で手がいっぱいになっていれば、受検率も落ちますし、プレッシャーがかかる時期は自然とストレスもあがります。
また、休み明けなどは、休み中に溜まっている仕事を処理するのに忙しくなっているでしょう。
休み前なども、休みに入る前に終わらせなければいけない仕事に追われている従業員が多いでしょう。

ストレスチェックにお勧めの時期

上記であげた以外の時期がストレスチェックの実施に向いているといえるかもしれません。
異動時期からしばらく経って、仕事や人間関係も落ち着いたとみなされる時期や、繁忙期を終え、業務量が通常に戻っている時期などです。
また、1日の中でいえば、昼休憩を取った後がよいでしょう。
午前中の仕事も一段落つき、昼ご飯を取って、比較的落ち着いている時間帯かと思います。
その後にストレスチェックを受検すれば、普段どおりのコンディションで回答ができるでしょう。
1年に1回以上は行わなければならないストレスチェック、できるだけ適切な時期に実施したいものです。

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一般的な事業場なら6月ごろや10月ごろ

以上をまとめると、次のように言えます。

・ 異動の多い4月は避ける
・ 長期休暇(夏季休暇など)の前後は避ける
・ 3月などの決算期は避ける
・ 昼休み明けの落ち着いた時間帯がお勧め
・ 異動からしばらくたった時期がお勧め

一般的な事業場なら6月ごろ、10月ごろがよさそうですね。

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ドクタートラストでは、ストレスチェックをトータルサポート体制でお引き受けしています。
実施時期のご相談をお受けするのはもちろん、その後の集団分析では、ドクタートラストオリジナルの「満足度分析」を行います。
満足度分析では、事業場として「足りていない項目」を可視化できるため、職場環境改善で実効性を発揮します。
また、保健師や産業カウンセラー、精神保健福祉士が社員として在籍しているため、ストレスチェック実施後のメンタルヘルスセミナーなどもお任せください。

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この記事を書いた人

さんぽみち編集部

さんぽみち編集部

産業保健業界トップクラスの株式会社ドクタートラストが運営中。
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