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企業で初めて産業医を選任する際、「産業医 紹介」「産業医 比較」と検索すると、多くのランキングサイトや比較サイトがヒットします。しかし、サイトごとにおすすめする紹介会社が異なり、どの会社に相談すればよいか迷ってしまうことも少なくありません。
本記事では、産業医紹介会社を選ぶ際のポイントや失敗しないコツをわかりやすく解説します。自社に最適な産業医を選ぶための判断材料としてお役立てください。
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目次
📌 この記事でわかること
- 産業医紹介会社を選ぶ4つの重要ポイント
- 料金相場と見積もり比較のコツ
- よくある失敗事例と対策
- ランキングサイトの注意点
産業医紹介会社をランキングサイトや比較サイトで選んでも大丈夫?
産業医紹介会社をランキング形式でおすすめしているサイトは種々さまざまありますが、いくつか気を付けるべき点があります。
情報が最新でない可能性がある
まず、こうしたサイトの情報は必ずしも最新であるとは限らない点が挙げられます。
ランキングや評価は定期的に更新されるものの、常に最新の情報を反映しているとは限らず、最新のサービス内容や料金体系などが反映されていない場合があります。
比較サイト、ランキングサイトの信頼性
次に、比較サイトやランキングサイトの信頼性についても注意が必要です。
これらのサイトは広告収入を得るためにスポンサーシップを受けることが多く、一部の紹介会社が意図的に高評価を得るための資金を提供している可能性が否めません。
また、仮に紹介会社自身が大元の作成者だったとしても、「運営元情報」には、第三者であり、紹介会社から委託を受けた法人、個人の情報が載っているため、本当に客観的なランキングかを判別するのは容易ではありません。
自社のニーズとの合致
また、比較サイトやランキングサイトは一般的な情報を提供することが多いため、各企業の具体的なニーズや状況に完全に適応した情報を得るのは難しいこともあります。
産業医の選定においては、企業の業種や規模、従業員の健康状態や働き方など、個別の事情を考慮する必要があります。
産業医紹介会社を選ぶときの比較ポイント4選
産業医紹介会社を選ぶにあたっては、ランキングの順位を鵜呑みにするのではなく、適切な視点から比較を行うことが重要です。
利用する際には、これらの点に注意し、より慎重な情報収集と選定を行うことが重要です。他の信頼できる情報源や専門家の意見も参考にし、企業に最も適した産業医を選ぶための手助けとすることが望ましいでしょう。
そこで以下では、産業医紹介会社を選ぶ際に、どの企業にも共通して重要と考えられるポイントを4つご紹介します。
自社にあった産業医を紹介してもらえるか
産業医は50名以上の事業場で選任が義務づけられており、初めて産業医紹介会社を利用する企業は「従業員数が50名を超えた」または「50名を超えそう」というところがほとんどでしょう。一口に産業医といっても、これまでの経歴や専攻などにより、得意とする分野などは大きく異なります。
たとえば労働安全に精通した産業医もいれば、メンタルヘルス対策に特化した産業医もいて、企業側も業種や抱えている課題によって、求める産業医の条件も変わってくるはずです。
こうした企業側の要望をヒアリングし、それに合った産業医とマッチングしてくれる紹介会社がおすすめです。
産業医紹介会社のなかには「複数の産業医候補者を紹介するので、そのなかから選べます」というタイプの会社もあり、実際に面接などで産業医の人となりを確認できるので安心です。
問合せのときに、「産業医はこちらで選べるのか?」と質問してみましょう。

料金体系は明確で妥当か
産業医紹介会社のランキングには「月額料金」「選任手数料」などが掲載されていることが多々あります。
なるべくなら料金は低めに抑えたい……と考えがちですが、サイトに載っている料金は「初月のみ」「小規模事業場のみ」などさまざまな条件を付けて安く見せている可能性もあります。
そこで重要となってくるのは産業医紹介会社に「料金の見積もり」を依頼することですが、出てきた見積り料金が明朗であるかどうかはしっかり確認しましょう。
従業員の人数などによらず「時間制」だと、わかりやすくていいですね。
また、訪問頻度が「2ヶ月に1回」や「年に4回」など、1ヶ月ごとで設定されていない場合、「産業医の名義貸し」というリスクを負いかねず、トラブルにもつながります。
事前に確認しておきましょう。
産業医紹介以外のサポート体制
前述のとおり、産業医の選任は従業員数50名以上の事業場に義務づけられています。
従業員数が50名を超えると、産業医の選任以外に「ストレスチェック制度の実施」「衛生委員会の開催」なども同時に義務づけられます。
そのため、産業医の紹介だけでなく産業保健分野もまるごとお願いできたり、相談できたりするような産業医紹介会社だと助かります。
特にストレスチェック制度は産業医とのかかわりも深いため、ストレスチェックサービスを提供しているのは大前提と考えてもよいでしょう。
また、衛生委員会の議題や資料のほか、各種フォーマットなどを無料で提供してくれる産業医紹介会社だと、担当者の負担軽減にもつながります。

全国規模で対応してもらえるか
産業医紹介会社を比較する際に、意外に見通しがちな観点が「全国対応しているか」です。
「そのエリアでは産業医をご紹介できません」なんてことになってしまっては、せっかくの問合せ、見積もり依頼が徒労に終わってしまいます。
また、特に他の地域に支店、支社を有している企業は、必ずこの視点を持っていてください。
先々、新たに産業医を選任する事業場が増えたとしても、取引のある産業医紹介企業にワンストップでお願いできれば余計な手間がかかりません。

産業医紹介サービスの見積りを比較する際の注意点
産業医紹介会社を利用することが決まったのであれば、見積もりをだしてからの料金比較が必須です。
しかし、単純に料金のみで比較してしまうと思わぬ失敗を招く可能性があります。
かしこく料金比較するために抑えておくべきポイントを理解しておきましょう。
・従業員数
・どれくらいの頻度で訪問してもらいたいか
・1回あたりの産業医訪問で行ってほしいこと(法定義務以外にあれば)
・ストレスチェック制度も依頼しようと考えているか
・どんな産業医を希望するか
サイトなどに掲載されている料金は「月1回、1時間の産業医訪問」が一般ですが、訪問頻度や時間などによって料金は変わってきますので、正確な見積もりを算出してもらうためには上記の点を伝えましょう。
産業医紹介でよくある失敗と注意点
産業医紹介会社を利用する際には、料金や条件面だけで判断してしまい、後からトラブルになるケースも少なくありません。
ここでは、実際によくある失敗例と注意すべきポイントをご紹介します。
まず注意したいのが、「名義貸し産業医」と呼ばれるケースです。これは、産業医が実際には訪問や面談を行っていないにもかかわらず、名義だけを貸している状態を指します。
こうした契約は法令違反にあたる可能性もあり、企業側が行政指導を受けるリスクもあります。
契約時には、訪問頻度や業務内容が具体的に記載されているかを必ず確認しましょう。
次に多いのが、「産業医との相性が合わない」というトラブルです。
産業医には得意分野や対応スタイルの違いがあり、企業の風土や課題に合わない場合、十分な成果を得られません。
紹介会社によっては複数の候補者を提示してくれる場合もあるため、実際に面談を行い、コミュニケーションの取りやすさや考え方の相性を確認することが大切です。
また、料金の安さだけで判断するのも危険です。
なかには「初月無料」「キャンペーン価格」などを掲げていても、実際は訪問回数が少なかったり、追加料金が発生したりするケースもあります。
見積もり時には、費用の内訳や追加料金の有無をしっかりと確認しましょう。
最後に、産業医紹介会社のサポート範囲も要チェックです。
産業医の選任だけでなく、ストレスチェックや衛生委員会の支援、報告書作成など、産業保健業務を一括でサポートしてもらえる会社を選ぶと、手続きや管理の負担を大幅に軽減できます。
このように、産業医紹介をスムーズに進めるためには、料金や条件の表面だけでなく、実際のサポート内容や信頼性を確認することが重要です。
自社に合った産業医を紹介してもらうなら
今回は産業医紹介会社を選ぶにあたっての比較ポイントをわかりやすくお伝えしました。
「さんぽみち」運営元のドクタートラストでは、企業さまのご要望を伺ったうえで複数名の産業医を紹介し、書類選考、面接で相性を確認していただいています。
産業医の紹介だけでなく、ストレスチェックサービスや外部相談窓口サービス、保健師によるセミナーなど各種サービスのご用意もあります。
また、各種ひな形や、衛生委員会でそのまま使える資料なども無料でご提供しています。
まずはお見積りから、そして他社との比較を行っていただけますと幸いです。
お気軽にお問い合わせください。
よくある質問(Q&A)
Q1.産業医は必ず紹介会社を通して選任しなければいけませんか?
必ずしもそうではありません。企業が直接産業医と契約することも可能です。
ただし、初めて産業医を選任する場合や人脈がない場合は、紹介会社を通したほうがスムーズです。
また、専門スタッフが企業の業種・課題に合った産業医を選定してくれるため、ミスマッチを防げます。
Q2.産業医紹介会社を選ぶとき、最も重視すべきポイントは何ですか?
自社のニーズに合った産業医を紹介してくれるかどうかです。料金の安さやランキングの順位よりも、ヒアリング内容やマッチング制度の丁寧さを確認することが重要です。訪問頻度や対応範囲も事前に確認しましょう。
Q3.「名義貸し産業医」とは何ですか?
名義貸しとは、産業医が実際には活動せず、名前だけを貸して契約している状態を指します。
これは法令違反であり、企業側も行政から指導を受けるリスクがあります。
契約内容に訪問回数や業務範囲が明記されているかを必ず確認しましょう。
Q4.産業医紹介会社の料金はどれくらいが相場ですか?
一般的には、月額5~10万円前後が相場です。訪問頻度や事業場の規模によって変動します。
見積もりをとる際は、初期費用や追加料金の有無も確認し、総額で比較することをおすすめします。
Q5.複数の事業場がある場合、どうやって産業医を選任すればよいですか?
全国対応の紹介会社を選ぶと便利です。
支店やグループ会社を含めた全事業場を一括でサポートしてくれるため、契約や報告の手間を減らすことができます。
まとめ:産業医紹介会社の選び方
産業医紹介会社を選ぶ際は、ランキングの順位だけで判断せず、以下の4つのポイントを必ず確認しましょう。
✅ 1. 自社に合った産業医を紹介してもらえるか
- 複数の候補者から選べる
- 面談で相性を確認できる
- 企業の業種や課題に合った専門分野
✅ 2. 料金体系が明確で妥当か
- 月額5〜10万円が相場
- 見積もりの内訳が明確
- 追加料金の有無を確認
- 時間制の料金体系が分かりやすい
✅ 3. 産業医紹介以外のサポートがあるか
- ストレスチェック制度の実施
- 衛生委員会の資料提供
- 保健師によるセミナー
- 各種フォーマットの無料提供
✅ 4. 全国対応しているか
- 複数事業場の一括サポート
- 新規事業場にも対応可能
- 契約窓口の一本化
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