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【ダウンロード方法もわかる】厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムとは?使い方を解説

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムとは?使い方を解説

この記事は7分で読めます

厚生労働省では、無料でストレスチェック制度の実施プログラム「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」を配付しています。

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そこで今回は、厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムで何ができるのか、どういう機能があるか、使い方や使用上の注意点についてわかりやすく解説します。

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムとは

まずは、厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムとは何か、プログラムを使ってでできることや機能などをご紹介します。

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムでできること

「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」とは、厚生労働省が無料配布しているストレスチェックのプログラムのことです。
厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムを活用することで、ストレスチェックの受検から結果出力、集団分析までが可能です。
プログラムのダウンロードは、厚生労働省のダウンロードサイトから行います。

「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」ダウンロードサイト

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムの機能

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムに盛り込まれている機能は以下の通りです。

・ 労働者が画面でストレスチェックを受けることができる(紙の調査票で実施しCSV等へ入力したデータをインポートすることも可能)
・ 労働者の受検状況を管理
・ 労働者が入力した情報に基づき、あらかじめ設定した判定基準に基づき、自動的に高ストレス者を判定
・ 個人のストレスチェック結果を出力
・ あらかじめ設定した集団ごとに、ストレスチェック結果を集計・分析(仕事のストレス判定図の作成)
・ 集団ごとの集計・分析結果を出力
・ 労働基準監督署へ報告する情報を表示

また、厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムでは、設問項目を以下の2パターンから選ぶことができます。

① 職業性ストレス簡易調査票の57項目
② より簡易な23項目

参考:さんぽみち「ストレスチェックの項目とは?57項目、23項目、80項目の違い」

【保健師監修】全設問公開!ストレスチェックの項目とは?57項目、23項目、80項目の違い

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムの中身

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムには、以下4つのフォルダが入っています。

・ 実施者用管理ツール
ストレスチェックの実施者や実施事務従事者が使用するツールで、受検者回答用アプリの設定や、受検者情報の設定などができます。
・ 受検者回答用アプリ
ストレスチェックの受検者が使用するツールで、ストレスチェックの受検、個人のストレスプロフィールや仕事のストレス判定図の出力ができます。
・ 管理職用ログインアプリ
管理職が自身の所属する職場結果を閲覧、印刷できるツールです。
・ サンプルデータ
ストレスチェック回答結果のデータ取り込み用テンプレートが入っています。

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厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム設置・設定の流れ

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムの設置・設定の流れは以下の通りです。

① 厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムのダウンロードサイトよりプログラムをダウンロード
② zipファイルの解凍準備と解凍
③ ストレスチェック実施プログラムのフォルダを設置
④ 実施者用管理ツールを起動
⑤ インストーラの起動

詳しくは、「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム 設定マニュアル」をご確認ください。

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムの使い方

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムの概要がわかったところで、続いては、「実施者用管理ツール」「受検者回答用アプリ」「管理職用ログインアプリ」の使い方を流れに沿ってご説明します。

実施者用管理ツールの使い方

実施者用管理ツールはストレスチェックの実施者が使用するもので、主に以下のことを行います。

【ストレスチェック実施前】
・初期設定
・実施管理の登録
・職場情報の登録
・受検者情報の登録
・受検結果取り込み
・受検状況確認
【ストレスチェック実施後】
・高ストレス者判定
・個人結果出力
・職場結果出力
・面接指導管理

不測の事態に備えるため、定期的なバックアップ作成などデータ保護に努めましょう。
また、一つのパソコンで、実施者用管理ツールを立ち上げた状態で、受検者回答用アプリや管理職用ログインアプリを立ち上げないようにしてください。
なお詳細については「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム実施者用管理ツールマニュアル」を参照ください。

厚生労働省「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム実施者用管理ツールマニュアル」

受検者回答用アプリの使い方

受検者回答用アプリとは、ストレスチェックの受検者が使用するものです。受検者回答用アプリは、以下の手順で使用します。

実施者から通知された「受検回答用アプリ」のショートカットアイコンをクリックし、表示に従ってインストール
「個人認証画面」を表示し、「ログイン形式」「入力形式」のどちらかでログイン
※「ログイン形式」は、社員IDと初回ログ引用のパスワードを入力、「入力形式」は、氏名やフリガナ、生年月日などを入力します。なお、「ログイン形式」の場合、パスワードを紛失するとログインできなくなります。紛失したときには、実施者もしくは社内担当者がパスワードを再発行します。
ストレスチェックに回答
ストレスチェックの回答後、「ストレスプロフィール」を確認
※回答結果は表示のみ可能で、印刷はできません。また、確認した後は必ず画面を閉じるようにしましょう。

実施者用管理ツールで再受験ができる設定にしてあれば、ストレスチェック実施期間中、再受験できます。また、再受験をすると、結果が最新のものに上書きされます。
なお詳細については「厚生労働省版 ストレスチェック実施プログラム 受検者回答⽤アプリマニュアル」を参照ください。

厚生労働省「厚生労働省版 ストレスチェック実施プログラム 受検者回答用アプリマニュアル」

管理職用ログインアプリの使い方

管理職用ログインアプリとは、管理職が自身の所属する職場結果を閲覧、印刷できるツールです。ただし、所属人数が少なすぎる組織は個人情報保護のため、表示できません(3人以上、10人以下は実施者の判断によります)。
「受検者回答用アプリ」同様に、実施者からの通知に従って、インストールを進めてください。管理職用ログインアプリにログインするうえでは「職場コード」「初回ログイン用のパスワード」入力が求められます。
なお、初回ログイン後は新しいパスワードを任意で設定することになります。パスワード類は紛失しないように気を付けてください。
なお、紛失したときには、実施者もしくは社内担当者がパスワードを再発行します。
ログイン後は該当の職場が表示されます。職場のストレス分析結果の帳簿のプレビュー、印刷、PDF保存ができ、帳簿の形式は以下の9通りから選択可能です。

・ 1つの職場(男女用)
・ 1つの職場(男性用)
・ 1つの職場(女性用)
・ 複数の職場(男女用)
・ 複数の職場(男性用)
・ 複数の職場(女性用)
・ 複数の職場の合算(男女用)
・ 複数の職場の合算(男性用)
・ 複数の職場の合算(女性用)

PDF形式として保存する場合は、共有サーバーや複数人がアクセスできる環境にある場所は避けてください。
なお詳細については「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム管理職用ログインアプリマニュアル」を参照ください。

厚生労働省「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム管理職用ログインアプリマニュアル」

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厚生労働省版ストレスチェックプログラム導入に必要な環境

厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムは以下の環境での動作が確認済みです。

OS:Windows7、Windows8.1、Windows10
※OS は最新の状態にして使用してください。
CPU:1GHz 以上、かつ2コア以上の32bitまたは64bitプロセッサー
メモリ:1GB 以上
画像の解像度:1024×768以上
必須コンポーネント
Microsoft .NET Framework 3.5
Microsoft SQL Server System CLR Types 2012
Microsoft ReportViewer 2012

PDF・エクセル・CSVの出力先は実施者のみがアクセスできるフォルダに設定してください。
また、受検者の回答情報を含むデータは、フォルダ「実施者用管理ツール」の中の「MainProgram」以下に保存されます。
個人情報漏えい防止のため、以下の設定を行ってください。

・ MainProgram:セキュリティについて、受検者全員にすべてのアクセス許可を付与
・ 実施者用管理ツール:実施者以外参照できないようにするため、「共有」で「Everyone」を削除、「セキュリティ」で「Everyone」を選択し、フォルダー内容の一覧表示」を「拒否」にする。

なお、設定はあくまで一例です。
社内のセキュリティ設定やネットワーク環境によってはこの設定が有効にならない場合、設定自体変更できないこともあります。
そのため、実施前に社内のサーバーセキュリティ、ネットワーク担当者に相談しましょう。設定がうまくいかない場合も、まずは事業場のサーバー管理者へお問い合わせください。

まとめ

今回は、「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」の概要や使い方、注意点までを見てきました。
ストレスチェック制度を内製化するうえではとても有効なツールではあるものの、うまく使いこなそうとすると難易度が高いかもしれません。
ドクタートラストの提供するストレスチェックサービスはトータルサポート体制のため、担当者ご負担がかなり軽減されます。
お気軽にお問合せください。

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